テーマ: 特別じゃないGnuPG
開催日時 2016年10月28日(金曜日)18:30 ~ 19:30
場所: | 東京体育館第四会議室 |
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概要
PGPが世に出て25年、IETFでの仕様のOpenPGPの策定作業が1997年に始まってからも19年、そういうわけですから、GNUの実装のGnuPGが始まってからも19年となります。
当初の目的であった反体制の活動家が使うツールから状況は大きく変わってきて、GnuPGのユーザの広がりとその利用も変わってきたと言えるでしょう。
さまざまな情報が電子化されて利用されるようになった現在では、大量データの監視活動を前提としなくてはならないですから、25年前と違って、普通にデータの保全を考えた方がよいでしょう。
これまで、GnuPGは主にハッカーのみなさんを中心に使われてきてますが、その鍵の扱い方を人力でなんとかしようとしてきたこと、利用できる技術のWoTが勘違いされてきたことから、「特別な」ツールと考えられてきたと思います。
最近の研究開発の WKS[0]とTOFUの方向を紹介しながら、最新のGnuPG2.1の状況を解説します。
専門家集団が人力で頑張って使っていたところから、普通に使うツールへとの展望となるでしょうか。 実は、今でも、GnuPGの中のツールの一つgpgvの電子署名の検証を通じて、多くのユーザがGnuPGを(そうとは知らずに)日々、普通に使っているのですけれども。
[0] https://tools.ietf.org/html/draft-koch-openpgp-webkey-service-02
話題提供
- g新部 裕