4月の技術講座

2016-04-07

テーマ: SWDプログラマの決定版 BBG-SWD!

開催日時 2016年4月27日(水曜日)18:30 〜 19:30

場所:東京体育館第四会議室

概要

ARM関連のデバッグインタフェースでは、ARM社によるSWD(Serial Wire Debug)と呼ばれるシリアル通信でOn-chipのデバッグ機能にアクセスしたり、Flash ROMの書き込み等を行います。

同様の機能ではJTAGが歴史があり有名ですが、SWDはピン数が少なく高速です。最近ではOpenOCDでSWDサポートも充実しつつあります。

FST-01/FSM-55関連の開発にあたってはこれまで、ST microelectronics社のST-Link/V2を用いて、SWDアクセスによりFlash ROMの書き込み等を行ってきました。しかし、ST-Link/V2自身のファームウェアはプロプライエタリで、リバースエンジニアリングで自由ソフトウェアで利用できるといっても、確実に問題が無いのか心配です。場合によっては、そこがFST-01関連のセキュリティを崩す攻撃の対象になるかもしれません。

そこで、今回、Debian GNU/Linuxを用いてBeagleBone Green(BBG)で信号を制御し、BBGをOSとOpenOCDを含めた一体型のSWDプログラマとしようと考え、名前を BBG-SWD としました。

(FST-01などのハードウェア製品の)製造において工場出荷のファームウェア書き込みに BBG-SWD を利用することで、製造ラインに対する万が一の攻撃に備えることが第一の目的です。

実際に便利に使えるツールでもあります。

話題提供

  • g新部 裕